2020-05-21から1日間の記事一覧

1-001-014.朧月夜の、初陣 12

ゴゥッ…! その時、火球が二人の間を引き裂くように飛び去って行った。 振り向くと、さっきの敵が再び迫っていた。マドカは、殺意をぶつけられたように感じて、さっと血の気が引いた。 (油断、してた───もし今のが当たっていたら…) やっぱり、訓練とは違う…

1-001-013.朧月夜の、初陣 11

マドカは、その様子を見ていた。 クルス達が吹き飛ばした荷車と、積荷である砲弾の爆発。 砲弾のいくつかは、爆発せずにバウンドし、”巨人”の足元まで転がっていった。 (あ…!、あれを、爆発させれば…!) クルス隊長に伝えようと思ったが、離れ過ぎている…