朧月が、ぼんやりとした光を放ちながら浮かんでいる。大きく広がる薄い雲を背景に、 切れ切れの雲が、空を横切っていく。 ”巨人”は未だシルエットしか見えず、近づくにつれ、その巨大さだけが明らかになってくる。 高さは、木組みの見張り台と同じか、もっと…
人影…と見えたが、人型ではない。ただ、何か巨大な、動くもの…である。よく見ると、ぼんやり光っているように見える。 驚くのはその大きさで、 遠くにポツンと見えるだけだが、それでも周囲の木々の、何倍もの高さがある…! (なんだありゃ…) (あんなもの…
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